FM三重『ウィークエンドカフェ』2016年10月29日放送

今回のお客様は『孫太郎オートキャンプ』の金子修さん。
ディキャンプやオートキャンプ、ウォーキングに釣りなど自然がいっぱいあって、家族でのんびりと遊べる素敵な場所です。
ここでいつもお客様に楽しいことを提供してくれるのが金子さん。
12年間、たくさんのみなさんをお迎えしています。
キャンプの楽しみ方もいろいろあるようで、今の流行りもよく知っていらっしゃいます。

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こからの夕焼けの景色がすばらしい

僕は『孫太郎オートキャンプ場』に12年前にやってきましたが、この景色が大好きで、毎日見ていても飽きません。
前に広がっている海の向こうに山が見えて、その下にへばりつくように見える町が紀伊長島。
ここから見ると山が西を向いているので、落ちる夕日が私のようなロマンティックな人間にはとても魅力なんです。
最初の頃は、この仕事が好きなこともあり、休みなしでした。
そんな中見るこの風景は、本当に素晴らしかったです。

 

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近の流行りは大型化!

キャンプをする人たちを見ていると、服装や車よりも、テントやタープなどの道具の流行りが目につきますね。
キャンプ道具の基本のテントやタープがどんどん大型化しています。
『グランピング』の概念も出てきているように、キャンプもゴージャス化しつつあるのが現在の流れ。
グランピングにもいろいろありますが、通常のキャンプをする方も、ゆったりした空間を作りたい気持ちが強くなっているようです。
かつては、日本での市場を独占している大手のアウトドアメーカーの製品がサイトを埋め尽くしていましたが、最近ではメーカーも多様化し、バリエーション豊かになりました。
これが都会の流行なのかな、と思います。

 

のイベント!

キャンプ場では名月コンサートを開催しています。
一番最初は、中秋の名月の時に開催したのですが、お客様が楽しんでいる顔を見て、もうちょっと頻度を増やしても良いのかもと。
年に3回、今年は2回行います。
10月と11月。
11月5日に、名月コンサートが開催されます。
この日は初めて、ギターのユニット『紀勢ベンベンバンド』というちょっと変わった名前のグループが出演します。
昔の懐かしのフォークソングの数々を演奏するとのことで、今から楽しみにしています。
それと6日には、芝生の広場の一角で、地元の女性たちが中心となって、面白いイベントを行うようです。
内容は私たちもあまりはっきりと聞かされていません。
ものを作ったり、バザーで手作りのものを販売したり。
キャンプに来ているお客さんも参加できるようにしていますし、キャンプ以外のお客さんも日帰りでここに来ても大丈夫なんです。

その次の週、12・13日は『SEA toサミット』を開催します。
あまりご存じないかもしれませんが、全国で開催されているモンベル主催のイベントです。
町や県も絡み、三重県では今年、紀北町で開催されることになりました。
このサミット何かというと『SEA』、海ですよね、そしてサミットで頂上。
海から山へ、いわばトライアスロン的な競技なんです。
出発点はキャンプ場隣の、『ホテル季の座』の前の浜。
そこから私共が管理している大白公園という海岸まで。
『紀伊の松島』と呼ばれる景色の良い島々を見ながらシーカヤッを漕いでいくわけです。
大白公園へ到達したら、今度は自転車で海山区に入り、銚子川を遡って『権兵衛の里』まで自転車で。
ここからは走り。
熊野古道でも一番人気のある『馬越峠』から『便石山』まで登ってゴールです。

 

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の駅マンボウでのイベント開催

私たちは『マンボウクラブ』という地域活性化協議会を結成しているのですが、この11月27日、私ども主催で『道の駅 マンボウ』を舞台に、大きなイベントを開催します。
バンドの演奏、よさこいソーラン、フラダンス、物販など。
紀北町の名物である渡利牡蠣や『古里みかん』という、とても甘くて美味しいみかん、地元の海産物や軽食もならびます。
また、フライングディスクのゲームや別のゲームも考えています。
あとはふるまいもあります。
今年はちょっと変わったものと、郷土料理の『じふ』をしようと思っています。
『じふ』とは何か知っていますか?
簡単に言うと、魚のすき焼き。
鯖やソマガツオを使います。
昔は貧しかったので、魚が買えなかったんですね。
いっぱい取れる魚で代用したのが『じふ』だったんです。
それから、みなさんおなじみの『秋刀魚寿司』をふるまいますよ。
地域の最大手、大内山牛乳の試飲もあります。
大内山動物園からも出展もありの、この町を凝縮したようなイベントです。

そもそも『道の駅マンボウ』が町を凝縮した施設なので、町の数十軒の業者さんが商品を持ち寄って、お客さんに楽しんでもらっています。
なるべく商品に変化をつけて、何度でも来ていただけるように心がけています。

 

にやさしい町、それはずっとずっと昔から息づいている

地元密着のスーパーもあり、ご紹介しています。
都会のスーパーで並んでいるものと、全然違います。
夏だと正直、海産物のバリエーションが減ってしまいますが、秋は良いです。
キャンプで自炊するのも良いですが、町内の飲食店に行く人もいます。

私が最初にこの町に来た時に思ったのは、「入る店がない」ということ。
しかしだんだん慣れてくると、「こんなに良いお店がたくさんあるんだ」と。
そういったお店はお客さんの目になかなか留まりにくいので、私たちがオススメを紹介すると、絶対満足してもらえます。
地元の常連さんばかりのお店は商売っ気がないので、驚くほど安いお店もあります。
お客さんも私たちが勧める、地元の人が行くお店なら安心して行けますし。
我々が他の土地に旅行に言っても同じですからね。
その土地々々の、地元のお客さんが行くお店が一番いいんです。

そして、歴史的にこの町は「困っているよその人たちに優しい町」なんです。
今でこそ『古道』と言いますが、当時は『熊野街道』をお伊勢さんを参拝してから、熊野まで歩きました。
非常に厳しい峠なので行き倒れたりする人も多かったそうですが、そういった人を非常に手厚く介抱したそうです。
・・・私自身もこちらに来て、そういうことを体験しています。

こちらに訪れる人に、同じことをしてあげたいという気持ちになる、あたたかい土地柄なんです。
それが当たり前。
この土地の人たちはそれを自慢するということがないんです。
その心の暖かさを感じると思います。